営業研修を面白く!営業研修で役立つおすすめのゲーム11選【無料・簡単なものあり】

「社員が積極的に参加してくれるような研修ゲームを知りたい」
「営業研修に取り入れやすい簡単なゲームを知りたい」

本記事は、上記のような悩みを抱えている管理者の方に向けた記事です。

営業研修を実施する上で、参加者の関心やモチベーションを高めることを目的に、多くの企業ではゲーム要素を交えた研修が取り入れられています。

記事内では、ゲーム感覚の営業研修がもたらすメリットを解説した上で、研修におすすめのゲームを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

ゲーム感覚の営業研修がもたらすメリットとは?

情報を一方的に伝えるだけの座学研修では、参加者の積極性やコミュニケーションが制限されることから、参加者が自ら学び、考え、行動できる「面白い研修」を求める企業が増えてきました。

研修に面白い要素を取り入れることで、単なる知識の伝達ではなく、参加者が体験や実践を通じて学び、自己成長を促すことができます。

面白い営業研修を実施するメリットには以下が挙げられます。

  • 受け身ではなく積極的に研修に参加してもらえる
  • 記憶に残りやすい
  • 新入社員同士が自然にコミュニケーションを図れる

このように、面白い要素を取り入れた営業研修には参加者の積極的な学びを促し、学習効果を最大化できるといったメリットがあります。

営業力を鍛える研修向けゲーム6選【無料あり】

ここからは、営業力が鍛えられるおすすめの研修ゲームを6つご紹介します。
以下でご紹介するゲームには無料でできるものも含まれているので、ぜひ参考にしてみてください。

  • ヒアリングチャレンジ
  • 営業ゲーム
  • あなたに売れないものはない
  • NASAゲーム
  • ヒーローインタビュー
  • プレゼンテーション大会

それでは1つずつ見ていきましょう。

ヒアリングチャレンジ|提案型営業を擬似体験するゲーム

ヒアリングチャレンジは提案型営業の本質を学べるカードゲームです。
このゲームでは、顧客が何を求めているのかではなく、なぜそれを求めているのかを理解し、顧客のニーズに合った提案ができるかが問われます。

実際の提案活動に近いシチュエーションでゲームが進行していくため、営業パーソンにとって必要な「ヒアリング能力」の向上が期待できるでしょう。

ヒアリングチャレンジでは、参加者全員が車の販売員役という設定でゲームを行います。

店舗に訪れた顧客に対し、あらかじめ用意された49枚のヒアリングカードを使って10個の質問を繰り返します。販売員ができる質問や顧客の回答は、全てカードに記載された文言のみで完結するため、顧客役を設定する必要はありません。

カードには販売員ができる質問4つと、1ターン前に販売員がした質問に対する顧客の回答が記載されており、最終的に10枚のカードをオープンしたら質問は終了です。

そして、販売員は顧客から得た10個の回答から、1番最適だと考えられる車(車種・金額・色)を決定し、顧客に提案します。
これを2セット続けて行い、最終的に参加者全員で答え合わせと振り返りを実施します。

このゲームは、顧客自身も気付いていない潜在的なニーズの引き出し方を学べる仕組みになっています。

対象人数 人数制限なし(1チーム3人まで推奨)
学べること コミュニケーションスキル・ヒアリングスキル
研修形式 対面・オンライン
所要時間 1時間~2時間
料金 キットレンタル:50,000円(20人までの場合)~
※講師派遣には別途費用がかかります

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

営業ゲーム|PDCAの回し方をリアルにトレーニングできるゲーム

株式会社マーケットヴィヴィッドが提供する営業ゲームは、営業パーソンが売上目標を達成するためにPDCAを繰り返していく疑似体験ゲームです。

このゲームでは「優秀な営業パーソンは何を考えているのか?」に着目し、優秀な営業パーソンの考え方や思考プロセスを共通言語化することで、目標数字を常に達成できるような組織づくりを目指します。

PDCAを通じて提案活動全体を理解し、目標数字達成に向けてどのように考え行動すべきかを繰り返し学ぶことで、目標達成シナリオや思考プロセスの強化を図れます。

対象人数 人数制限なし
学べること 目標達成のための考え方・思考プロセスの体得、現状課題の特定、自己スタイルの把握など
研修形式 オンライン形式 ※対面は要問い合わせ
所要時間 1日
料金 要問い合わせ

なお、ゲーム設計やルールの詳細はマーケットヴィヴィッド社への問い合わせが必要です。

あなたに売れないものはない|実演販売士になりきって販売力を鍛えるゲーム

「あなたに売れないものはない」は、実演販売士になりきって巧みなトークで顧客に商品を購入してもらえるまでのスピードを競うゲームです。

このゲームでは、株式会社遭遇設計が提供するキットを用いて「販売・営業・接客」そのものを体験し、たくさんの顧客を惹きつけるためのトーク力や立ち振る舞いを学べます。

まずは、販売する商品・サービスを決めて、参加者は販売士役(1人)と顧客役(2〜4人)に分かれます。

販売士役は、具体的なアクションが書かれた10枚の「販売士カード」から1枚を選び、そのアクションに合ったセリフを顧客に投げかけ反応を見ます。

顧客は、手元にある「顧客カード」の1番上のアクションを確認し、販売士役が行ったアクションと一致していれば手札を捨てます。

このように、販売士役はさまざまなアクションを繰り返し行い、顧客の手札が全てなくなった時点で購入が成立し、ゲーム終了となります。

対象人数 3~5人/1チーム
学べること 営業トークスキル、アドリブスキル、メタ認知思考など
研修形式 対面
所要時間 30分~50分
料金 13,200円/1キット(ベーシック版)

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

NASAゲーム|論理的で説得力のあるトークが磨けるゲーム

NASAゲームは、宇宙飛行士の選抜試験のためにNASAが作成したもので、対立する意見や異なる価値観を持つメンバーが話し合って協力し、1つの解決策を導き出すことを目的とした合意形成(コンセンサス)ゲームです。

このゲームは、チーム全員が搭乗する宇宙船が、月面の予定していた場所から遠く離れたところに不時着してしまったという設定で行われます。

宇宙船は不時着時の衝撃により破損したものの、宇宙船に搭載されていた15個のアイテム(宇宙食やマッチの入った箱、コンパスなど)は破損を免れ、綺麗な状態で残っています。

この状況のなか、無事目的地にたどり着くためには、どのアイテムの優先度が高いかを順位付けするというルール。

順位付けは、一人ひとりが行った後にチームで共有し、チーム全員の意見が反映されたものを発表します。

最終的にNASAが用意した模範解答に近いチームが勝利となります。

なお、このゲームは勝利することが目的ではなく、自分の意見を相手に伝える力や合意形成の難しさを学ぶことを目的としている点がポイントです。

対象人数 4人以上(1チーム4~6人推奨)
学べること 合意形成の重要性、コミュニケーションスキルなど
研修形式 対面・オンライン
所要時間 1時間~2時間
料金 キットレンタル:50,000円~
※講師の派遣には別途費用がかかります

さらに詳しくルールを知りたいかたは、こちらからご確認ください。

ヒーローインタビュー|ヒアリングスキルを高めるゲーム

ヒーローインタビューは、自分の会話の癖を見付け出し、改善することを目的としたゲームです。スポーツの試合後によく見るヒーローインタビューとほぼ同じ流れで進めていきます。

このゲームは、記者役がヒーローにさまざまなインタビューを行い、ヒーローからいかに気持ちよく話を引き出せたかを競うというものです。

まず、参加者はヒーロー役(1人)と記者役(1人〜4人)に分かれます。

記者はあらかじめ用意されたネタ帳から話すネタを選択し、ヒーローに合同インタビューを行います。ヒーローは、そのインタビューの仕方をどう受け取ったかを示す「ヒントカード」を記者に提示します。

これを1回2分×3セット行い、最終的にヒーローは「この人にもっとインタビューしてもらいたい!」と思う記者に「独占オファーカード」を渡し、それを得た記者が勝利となります。

対象人数 2~5人(3人推奨)
学べること コミュニケーションスキル、ヒアリングスキル、インタビュースキルなど
研修形式 対面
所要時間 10分~50分
料金 11,000円/1キット

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

プレゼンテーション大会|提案書作成のテクニックを学べるゲーム

プレゼンテーション大会は、営業職に欠かせないプレゼン能力を向上させる目的で行われるゲームです。

プレゼンを行う上で必要な提案書作成のコツや論理的な話し方、発表方法などを習得することで顧客に説得力のある提案ができるようになります。

このゲームでは、まず参加者全員に特定のテーマを発表します。
どのようなテーマかよりも、そのテーマに対してどれだけ説得力のあるプレゼンが行えたかが重要なポイントなので、テーマは自由に設定しましょう。

テーマが決まったら、参加者はプレゼンルール(提案書の構成や発表方法、発表時間など)を考慮しながら、提案書の作成を行います。

提案の準備が整ったら1人ずつ(チーム制でもよい)発表を行い、あらかじめ決められた評価基準のもとで参加者全員が投票を行います。

そして、最終的にポイントの高い社員(チーム)が優勝となります。

なお、評価基準は「印象に残ったかどうか」「説得力があったかどうか」「時間内にプレゼンを終えたかどうか」など、明確な基準を決めておき、全員が同じ基準で投票することで効果的なフィードバックが行えるでしょう。

対象人数 人数制限なし
学べること 提案書作成のテクニック、論理的な話し方など
研修形式 対面、オンライン
所要時間 参加人数により変動あり
料金 無料

ビジネスに必要な要素を学べる研修向けゲーム5選【無料あり】

ここからは、ビジネスに必要な要素を学べる研修向けゲームを5つご紹介します。

  • マナーファイト
  • マシュマロチャレンジ
  • ポジション当てゲーム
  • The 商社
  • サバ研

それでは1つずつ見ていきましょう。

マナーファイト|間違い探し形式でビジネスマナーを学べるゲーム

マナーファイトは、新入社員が対象のビジネスマナーが学べる対戦型間違い探しゲームです。
ビジネスマナー講座などを実施した後に、振り返りとして行うことで、ビジネスマナーの効果的な復習ができます。

まず、参加者は何チームかに分かれ、用意されているビジネスマナーのマニュアルや参考書、資料などから相手チームに出題する問題を決めます。
問題は、名刺交換におけるマナーや来客時のマナーなどなんでもかまいません。

出題する問題が決まったら、チームメンバーで実際にそのシーンを動画で撮影します。このとき、あえて間違ったビジネスマナーを数場面に散りばめておくのがポイント。

その後、両チームで動画を共有し合い、間違いを見付けていきます。最終的に間違いを多く見付けられたチームの勝利となります。

なお、意図していなかった間違いを相手チームに指摘された場合は、ペナルティが課されます。

このゲームは自由にカスタマイズできるので、会社独自のルールを追加してみるのもよいでしょう。

対象人数 人数制限なし
学べること ビジネスマナー、コミュニケーションスキルなど
研修形式 対面
所要時間 3時間程度
料金 無料

マシュマロチャレンジ|チームビルディングに必要なことが学べるゲーム

マシュマロチャレンジは、限られた備品を使って自立可能なタワーをつくり、その高さを競う「チームビルディング」ゲームです。

チーム全員が共通の目標に向けて協力し合う必要があるため、リスク管理能力や発想力、コミュニケーション能力が鍛えられます。

このゲームで使えるものは、マシュマロ・乾燥パスタ・ひも・テープ・はさみの5つ。
制限時間内(18分)にできるだけ高いタワーをつくり、床から頂上までの距離を競い合います。

計測時に崩れてしまった場合は失格となる他、マシュマロはタワーの頂上になければならないといったルールが存在します。

そのため、限られた時間のなかで、いかにコミュニケーションをとりながらゲームに取り組めるかが重要なポイントとなるでしょう。

対象人数 8人以上(1チーム4人推奨)
学べること 発想力、コミュニケーションスキル、問題解決スキルなど
研修形式 対面
所要時間 30分~2時間
料金 3,000円/1キット(3回戦分)
※講師の派遣には別途費用がかかります

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

ポジション当てゲーム|コミュニケーションや情報整理の訓練になるゲーム

ポジション当てゲームは、チーム内での話し合いを通して1つの回答を導き出す協力型コミュニケーションゲームです。

このゲームは、野球やサッカーなどさまざまな種類がありますが、基本的にはどれも同じルールの下で進められます。

ポジション当てゲームのルールは、各自に配られた「情報カード」に記載されている内容を、チーム内のメンバーに口頭のみで伝え合い「誰が、どのポジションを守っているか」を特定するというもの。

一見簡単そうですが、単に情報を共有し合うだけでは答えを導き出せない仕組みになっており、情報を整理して論理的に考える必要があります。
これにより、コミュニケーションの重要性を学ぶことができます。

対象人数 4人以上(1チーム4~6人推奨)
学べること 情報伝達スキル、コミュニケーションスキル、論理的思考力など
研修形式 対面、オンライン
所要時間 1時間~1時間半
料金 キットレンタル:50,000円~
※講師の派遣には別途費用がかかります

野球のポジション当てゲームの詳しいルールは、こちらからご確認ください。
サッカーのポジション当てゲームの詳しいルールは、こちらからご確認ください。

The 商社​|Win-Winの関係の重要性が理解できるゲーム

The 商社は、新入社員〜経営層まで全てのビジネスパーソンに活用されている経営シミュレーションゲームです。

このゲームでは、「ビジョン・戦略・組織」という3つの要素が、ヒト・モノ・カネの経営資源を効率的に機能させるために必要不可欠であることを学べます。

ゲームのルールは、他チームとのさまざまな交渉を通じて自社のビジネスを拡大し、最終利益を競うというもの。

参加者は所定の人数でチームを組み、3つのカード(ビジネスカード、資源カード、資金)を組み合わせてビジネスを設立します。自社のビジネスを拡大させるには、他チームとの交渉や新規事業の立ち上げを通して、自社に足りないカードと資金を集めなくてはなりません。

そこで必要となるのが、チーム内でのビジョンの共有、適切な役割分担、戦略的思考です。各チームはこれらを踏まえた上で他チームとコミュニケーションを行い、最終利益を競います。

対象人数 10~150人(1チーム3~6人推奨)
学べること 経営戦略、交渉スキルなど
研修形式 対面、オンライン
所要時間 3時間~6時間
料金 対面:200,000円~ オンライン:280,000円~

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

サバ研|OODAループを実地で学べるサバイバルゲーム

サバ研は、勝つためのフレームワークとして注目を集めている「OODAループ」を体感しながら学べる体験型研修ゲームです。

このゲームでは、提案活動を行う上で必要な意思決定能力や臨機応変な対応力を、サバイバルゲームという非日常のなかで身に付けることができます。

参加者は2チームに分かれ、特殊部隊になりきり戦闘を行います。
特殊な環境下で、時間内に敵軍を全滅もしくは多く倒したチームが勝利となります。

チームを勝利に導くためにはどのように行動すべきかを先行き不透明な状況のなかで考え、動き続けなければなりません。

参加者全員が協力し合い全力を尽くして取り組む必要があるため、ゲーム終了後には最高の達成感を味わえます。

対象人数 要問い合わせ
学べること リーダーシップ、意思決定、組織成長など
研修形式 対面
所要時間 3時間~7時間
料金 300,000円(12人の場合)~

さらに詳しくルールを知りたい方は、こちらからご確認ください。

ゲーム感覚の研修は面白いだけで終わらせないことが重要

営業研修の目的は、営業パーソン一人ひとりのスキルを向上させ、成果を上げることにあります。

営業研修にゲーム要素を取り入れることで、参加者は提案活動に必要なスキルを楽しみながら学べますが、面白いだけで終わってしまうと、本来の研修の目的が果たされない可能性があるため注意が必要です。

大切なのは「楽しさ」や「面白さ」だけでなく「何を学べるか」ということにあります。
そのため、研修を企画する際は、自社の営業パーソンに習得させたいスキルは何かをしっかりと明確化した上で、そのスキルを学べるゲームを選択しましょう。

まとめ

本記事では、営業力を鍛えられる研修ゲームをご紹介しました。
営業研修にゲーム要素を取り入れることで、参加者の関心を引き出せる他、実践的なスキルの習得ができるといったメリットがあります。

株式会社ヴェリサイトでは、クライアントの課題点・問題点に合わせたカスタマイズ研修を実施しています。

新入社員向けの基礎的なビジネスマナー研修から、管理者向けのリーダーシップ研修やマネジメント研修まで幅広いコンテンツを用意しています。

また、研修の効果を最大化するために徹底したサポートも行っているので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。

株式会社ヴェリサイト